涼しい僕たちは扇風機を使う

扇風機が生み出す風とカルチャーを探求しています。

11. 節電術:エアコンと扇風機の上手な併用方法

time 2024/12/29

夏の電気代が気になる家庭は多いでしょう。エアコンは便利ですが、連続使用すれば電気料金がかさみやすく、身体にも負担がかかることがあります。そんなときに頼りになるのが扇風機との併用です。エアコンだけに頼らない冷房手段を組み合わせることで、心地よい風と節電を両立できる可能性が高まります。ここでは、エアコンと扇風機を上手に使い分ける具体的なコツを見ていきましょう。

 
1)エアコン起動時のブーストとして
まず、部屋が暑くてたまらないときはエアコンを一気に稼働して、室温を効率よく下げるのが賢明です。エアコンをつけると同時に扇風機も回し始めると、冷たい空気が広範囲に素早く行き渡るため、設定温度までの到達が早まります。これによりエアコンのオンタイムを短縮でき、その後の省エネ運転に移行しやすくなるでしょう。特に部屋の奥まった場所や狭い箇所は冷気が届きにくいことがあるので、扇風機で“風の橋渡し”をしてあげる感覚で使うと効果的です。

2)設定温度は少し高めでOK
エアコンを使用する際、温度設定を1~2℃だけ高めにして、その代わりに扇風機の風を活用して体感温度を下げるというテクニックがあります。たとえば、エアコンを25℃設定にしていたところを26~27℃に上げ、扇風機の風で肌の表面温度を下げれば、実際には同じような涼しさを得られることが多いのです。エアコンは設定温度が1℃上がるだけでも消費電力を大幅に抑えられるため、結果的に電気代の節約につながります。

3)風の流れを計算した配置
エアコンの吹き出し口と扇風機の位置関係は非常に重要です。エアコンから出る冷気は下にたまりやすいので、なるべく高い位置に設置されているエアコンに対して、扇風機を部屋の対角線上に配置し、冷気をまんべんなく循環させるのがポイント。また、扇風機の角度を少し上向きにして、天井付近を撹拌させるようにすると、上部にたまった熱気が下りてきて室内全体の温度ムラが小さくなります。風向きや首振りの角度を変えながら、最も均一に涼しくなるポジションを探してみてください。

4)オフタイムの使い分け
エアコンを切ったあとの暑さが気になるときは、扇風機だけでしばらく部屋の空気を攪拌し、体感温度を下げる方法がおすすめです。夜間など、外の気温が下がってきたタイミングでは窓を少し開けて換気をしつつ、扇風機の風で室内の熱気を排出することも有効です。こうした使い分けによってエアコンの稼働時間を短く抑えられるため、節電と健康管理の両面でメリットがあります。

5)扇風機のメンテナンスにも要注意
エアコンのフィルター掃除だけでなく、扇風機自体も定期的に手入れを行うことで、より効率的な風量を確保できます。羽根やガード部分に埃がたまると、風量が落ちて運転効率が下がるばかりか、モーターへの負担も増大。せっかく節電を意識しているのに、扇風機の性能が十分でなければ電気代を抑える効果も半減してしまいます。月に一度くらいを目安にサッと拭き掃除をし、扇風機を常にベストコンディションに保ちましょう。

 
 
エアコンと扇風機の併用は、暑い夏を乗り切るうえで非常に有効な手段ですが、その使い方には工夫が求められます。ポイントは、“いかに涼しさを効率よく部屋全体に行き渡らせるか”と、“エアコンの稼働を必要最小限に抑えるか”の両立です。上手に組み合わせれば光熱費を削減しながら、身体への負担も軽減できるはず。ぜひ自宅のレイアウトやライフスタイルを考慮し、ベストな組み合わせを模索してみてください。

 
 
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