2024/12/18
扇風機は、夏の暑い時期に大活躍する家電ですが、使い方だけでなく、定期的なメンテナンスの有無が性能維持と安全性に大きく関わってきます。羽根やガードに埃が溜まれば風量が落ちるばかりか、モーターに負担がかかって故障や思わぬ事故の原因になることも。ここでは、基本のお手入れポイントを押さえながら、扇風機を長く快適に使うための方法をご紹介します。
1)電源を切ってから分解・掃除する
メンテナンスを始める前に、必ず電源プラグを抜いてから作業を行いましょう。スタンドタイプの扇風機でも卓上扇風機でも、羽根やガードを取り外せる構造がほとんどです。取り外し方はメーカーやモデルによって異なるので、付属の取扱説明書を確認して無理に力を加えないよう注意してください。分解が難しい場合は、表面の拭き掃除だけでも効果はありますが、できれば定期的に羽根やガードを外してしっかり洗うのが理想です。
2)羽根やガードの埃をしっかり除去
羽根やガードが埃で白っぽくなると、風量が低下するだけでなく、空気中に埃が舞いやすくなります。取り外したパーツは、ぬるま湯で薄めた中性洗剤を使い、スポンジや柔らかい布で優しく洗浄しましょう。ブラシなどで力を入れすぎると、プラスチック部分に傷がつき、埃がつきやすくなる場合があるので要注意。洗浄後はしっかり水気を拭き取り、完全に乾かしてから本体に取り付けます。
3)本体部分の拭き掃除とモーターのホコリ取り
本体内部のモーター部分に埃が溜まると、放熱がうまくいかずに異臭や異音を放つ場合が出てきます。構造上、モーター部分を完全に開けるのは難しいことが多いですが、通気口などをハンドクリーナーで軽く掃除したり、湿らせた綿棒などで埃を取るだけでも効果があります。また、本体の外装や操作パネルも、柔らかい布で拭き取り、ボタンの隙間やネジ周りの汚れを落としておくと見た目も美しく保てるでしょう。
4)電源コードやプラグの点検
長期間使用していると、電源コードの被膜が傷んだり、プラグに埃がこびりついていることがあります。これらは感電や火災の原因になる恐れがあるため、定期的なチェックが必要です。コードが曲がって変色していないか、プラグの根元がぐらついていないかなどを確認し、異常があればすぐに使用を中止して修理や交換を検討してください。
5)季節ごとのメンテナンス習慣化
扇風機はシーズン中にこまめな拭き掃除をするだけでも、機器への負担は大きく軽減されます。さらに、季節の変わり目(オフシーズンに入る前やシーズンインの前)には、羽根やガードをしっかり洗浄しておくのがおすすめです。こうしておくと、次のシーズンに使うときにすぐ快適な風を楽しめるだけでなく、故障リスクも下がります。
定期的なお手入れは面倒に感じるかもしれませんが、時間と労力をかける価値は十分にあります。扇風機の寿命が延びれば、買い替えコストを抑えられますし、常にキレイな風を享受できるメリットも大きいはず。大切に使い続けることで、扇風機は夏の頼れる相棒として、毎年快適さと安心感をもたらしてくれるでしょう。