2024/12/18
古代から19世紀
扇風機の起源は古代エジプトや中国、インドに遡ります。大きな葉や布を使用した手動の扇が一般的で、風を送る役割を人が担っていました。
日本でも江戸時代には「団扇車」という手動式の扇風機が使われていました。これらはまだ個人用の風送機としての役割に留まっていました。
この「団扇車」というのが、なかなか見た目良しで、インテリアと言うか、洒落、洒脱で空間に置きたい人って結構いそうな気がします。
下記に団扇車が載っていますので、よろしければ。
涼しい風は今も昔も・・・扇風機の始まり。
https://note.com/sakamotosaikyo/n/nc0978d240087
「団扇車」は実用性だけでなく、その見た目の良さや職人技が光るデザイン性から、現代でもインテリアとしての価値を見出す人が多いでしょう。
皇室所有のものもカッコいいですが、その一つ上の、オレンジの団扇なんて、もう今どきの大型扇風機の原型のように見えますしね。カッコイイ。
特に、和の趣を活かした空間づくりを楽しむ人や、レトロなデザインが好きな人にとっては、「団扇車」は部屋のアクセントとして非常に魅力的です。実際に使うことは少ないかもしれませんが、あの独特な形状や素材感、回転する様子は、どこか懐かしさを感じさせると同時に、新鮮な存在感をもたらします。
例えば、現代風にアレンジしたミニチュア版の団扇車を作れば、もっと広い層に受け入れられそうです。和室だけでなく、北欧風のインテリアや、カフェのディスプレイとしても活用できそうですね。「昔ながらの日本の技術と美意識を現代の生活に取り入れる」そんなライフスタイルが好きな人にとって、ぴったりのアイテムだと思います。
ところで、「大きな葉や布を使用した手動の扇が一般的で、風を送る役割を人が担っていました。」とあるように、面積が大きいものを振ることで風が起きると言うのは生活の中でわかっていたことなので、その意味で扇風機という存在が誕生したのは分かる気がします。
大きな葉や布を振ることで風を起こせるという原理は、古代の人々の日常生活の中で自然と理解されていたことでしょう。暑さをしのぐために涼しい風を作り出すというニーズは、人間が気候に適応し快適さを追求する中で、きわめて基本的なものです。
大きな面積を振ることで風を起こすという行動は、現代の扇風機の基本原理そのものです。当時の人々は、木の葉や布のような手軽に手に入る素材を利用して、物理的に風を起こす手段を考えたわけですが、その行為自体がすでに「扇風機」の原点とも言えますね。
また、古代エジプトなどでは、これをさらに効率的にするため、複数の人が連携して扇ぐ仕組みを採用していました。例えば、宮殿や神殿では、大きな布を使った扇で貴族や王族を涼ませる様子が壁画に描かれています。これを見ると、人が手で風を送る行為が、権威や裕福さの象徴でもあったことがわかります。アニメとかで一度は見たことがありますね。王の両サイドに綺麗な女性部下がでっかい扇を仰いでいる姿を。
こうした発想がやがて機械的な回転の仕組みへとつながり、電動化されていく過程を考えると、扇風機の進化は人類の創意工夫の賜物であることがよくわかりますね。